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写真の無断掲載とそれに基づく記述について

 

写真の無断掲載とそれに基づく記述について

写真の無断掲載とそれに基づく記述について
 
写真の無断掲載とそれに基づく記述について
 
 関根達人『つながるアイヌ考古学』(新泉社2023年12月15日第1版刊行、127~128頁)に
おいて、当方が調査主体であることを既知のうえ未公表写真の無断使用とそれに基づく記述が
なされたことから、当センターは著者・出版社と協議をおこないました。
 新泉社ホームペ-ジ(新泉社 (shinsensha.com)(4月18日)で上記刊行書についての
「お知らせ」[訂正・お詫び]
掲載され、「当該写真の削除」「写真について言及された本文」を修正した第2版(2024年4月26日発行)が
刊行されました。
 なお、事実記載・精査結果は当センター編集『松前町 福山城下町遺跡(2)』2024年3月27日発行の
p33・54・145・147をご参照ください。報告書pdfは、こちらからダウンロードできます。
 
 第2版に至る修正経緯・結果は以下の通りです。

①無断使用写真については削除されました。

②前半の記述(出土状況)については、典拠を示していなかったので、当センターの提案を受けて
調査年報』35(2023年3月15日発行)の引用が追加されました。
調査年報』35pdfは、こちらからダウンロードできます。

 ・この年報の時点では、自然堆積か儀礼的人為かは不定であったため「(前略)漆椀が伏せてあり、
  その内側からアワビの貝殻が見つかった」〈『調査年報』35原文〉と記述しました。
 ・報告書を刊行した時点では、精査のうえ、湿地における自然堆積層中の投棄としました。
 ・その後の第2版修正文では儀礼的人為を想起させる「(前略)アワビの貝殻の上に漆椀が伏せた
  状態で置かれていた」〈つながるアイヌ考古学〉という語順・記述となっており、本質的誤解が
  生じるおそれがあったため、原文引用をもとめました。しかし、著者と出版社は第2版修正文どおりとしました。

③後半の記述(「舟送り儀礼」)について、最終的には、無断使用写真に基づく記述であること、第2版刊行が
 当センター報告書(2024年3月27日刊行)の事後にあたることから、当センターの事実記載・見解が参照可能と
なるよう求めましたが、著者と出版社は第2版修正文どおりとしました。
 
 今回のような事案が生じたことは誠に遺憾です。未刊行情報の取り扱いについては、当センターとしても
注意をはかってまいりますが、研究者・出版社などにおいても同様に注意してください。
 なお、当センターの既刊行物に関わる写真については北海道立埋蔵文化財センターに申請
図表・文章に関しては引用典拠の明示が不可欠です。
 
 
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