北海道に数多く残された遺跡は、分布調査や発掘調査によってその様子が明らかになりつつあります。なかでも、その歴史を知る上で重要とされるものは史跡として保護され、保存・活用をはかるための整備が行われています。出土した遺物の中にも特に重要なものとして「重要文化財」に指定されるものがあり、展示公開して、普及活用がはかられます。
長い年月を経て今に残った遺物は、出土とともに急速に劣化がはじまります。特に木製品や金属製品などにはすぐに保存処理をほどこす必要があります。遺物が展示されるまでには多くの人の手と時間が必要とされます。