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土の道具 装いとこころ

 

土の道具

土の道具
 
   北海道の土器の歴史はおよそ1万年前までさかのぼります。土器は、粘土をこねて形を作り、火で焼き上げたもので、主に食物を貯えたり、煮炊きなどに使われました。粘土という自由に造形のできる素材であったため、時代とともにさまざまな形や模様がうまれました。その特徴は、時代の差や地域の差をあらわすと考えられ、縄文時代を草創期、早期、前期、中期、後期、晩期にわけるための基準にもなっています。
   なかには用途のわからない不思議な形のものや、実用を越えた造形も見られ、生活道具のみではない当時の人々の精神性をかいま見ることもできます。
 

装いとこころ

装いとこころ
 
 装身具は、すでに2万年前の旧石器時代から玉が発見されています。それ以後もヒスイ、コハクなど、土、ガラス、貝、骨などさまざまな素材を用いてつくられてきました。もともと身を守る意味があったといわれていますが、身を飾るための美しさも欠かせない要素でした。
   また墓には、土器や石器、装身具、石棒などが副葬されている例が多く、死者を送る儀礼に使用したものや、死後の世界での生活用具として埋めたものと考えられます。千歳市ママチ遺跡では、縄文時代晩期の墓にともなう土製仮面(国指定重要文化財)が出土しています。
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